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先月末、韓国企業が日本海海戦で自沈した装甲巡洋艦ドミトリー・ドンスコイを発見したとして話題になっていましたが、実はこの企業、船に積まれていたという金塊を担保に仮想通貨を販売していたことが分かり、現在は投資詐欺事件として注目を集めていることが明らかになりました。

沈没船のサルベージや建設業などを行っている韓国企業シンイルグループの関連会社は先月15日、鬱陵島から1.3km沖、水深434mでロシア帝国海軍の装甲巡洋艦『ドミトリー・ドンスコイ』を発見しました。この沈没船が注目されたのは韓国では150兆ウォン、日本円で約15兆円規模の金塊を積んでいたなどと噂されていたためです。

경찰, '보물선 투자사기' 의혹 수사 전담팀 구성(종합2보)
日露戦争で沈んだ露軍艦に「金塊15兆円」は幻… 引き揚げ計画の韓国企業を強制捜査 仮想通貨詐欺に利用? - 産経ニュース

具体的な前後関係は不明なのですがこの企業は船体の引き揚げを担保に『シンイルゴールドコイン』という仮想通貨を発行。さらに今後取引が行われるようになれば200ウォン相当のコインがさらに1万ウォン相当になるなどと国内の10万人以上から数百ウォン規模の投資を集めていたとしています。

そのシンイルグループを訴えたのはドミトリー・ドンスコイ号を先に発見したなどと主張している企業です。この仮想通貨の担保となっているドミトリー・ドンスコイに眠る金塊が本当に存在するのかについては現在のところ引き揚げはされておらず存在も確認されていません。それどころか「金塊は存在しない」とロシア側が反応していることなどを受け、シンイルグループも一転して金塊の噂話は根拠が無かったなどと説明を行っているそうです。

▼強制捜査が行われた様子
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これに関してシンイルゴールドコインを購入した投資家らは被害者の会を立ち上げるなど動きを見せており、韓国内では警察当局が「宝船投資詐欺」として疑惑捜査の専門チームを構成し対応にあたっているとしています。

ちなみに、シンイルグループの実質的経営者とされる会長は現在ベトナムに滞在しているとして国際手配がされているとのことです。