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先日、光復節及び政府設立70週年の記念式典の場で韓国のムン・ジェイン大統領は北朝鮮や中国、ロシア、モンゴル、日本の6カ国とアメリカを含む国々による『東アジア鉄道共同体』構想を発表したました。(写真はシベリア鉄道)

ソウル新聞によると、今月15日ムン・ジェイン大統領は欧州石炭鉄鋼共同体(後の欧州連合に受け継がれたもの)をモデルにした韓国、北朝鮮、中国、日本、ロシア、モンゴルとアメリカで作る「東アジア鉄道共同体」を提案したと報じています。

[서울신문] 文 ‘동아시아철도공동체’ 제안… 경제통일 구상

記事によると、ムン・ジェイン大統領は板門店宣言で合意した北朝鮮との鉄道及び道路の接続の着工式を今年中に行うことを目標とし、「鉄道と道路の接続は朝鮮半島共同繁栄のスタート」と主張。続いて戦争の防止、平和構築、経済再建という目標で欧州6カ国が欧州石炭鉄鋼共同体を創設し後にEUの母体になったことを例に引き出し「私は今日、北東アジア6カ国と米国が共に東アジアの鉄道共同体を提供する」と演説しました。

欧州石炭鉄鋼共同体はフランスとドイツがかつて軍需産業の2大材料である石炭と鉄鋼を第三者機構に任せヨーロッパの恒久的な平和基盤を作ろうという構想だったとし、同様に東アジア鉄道共同体を実現させることで結果的に戦争を抑止することができるとムン大統領は考えているとしています。

ムン大統領は「このコミュニティは北東アジアの共存繁栄の大動脈になり東アジアのエネルギー共同体と経済共同体につながる。これ北東アジア多国間の平和安保体制への出発点になるだろう」と主張しています。