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トランプ大統領が「真珠湾攻撃を忘れるな」というニュアンスで第二次世界大戦時の行為について安倍首相対して不満を漏らしたと国内メディアが報じていたことに対して、正しくは現在の日本の軍事力や他国への軍事的な対応について不満があるという意味で用いていたと報じられています。

先日、日本の複数メディアは今年6月、訪米した安倍首相に対してトランプ大統領はホワイトハウスで日米開戦のきっかけともなった「真珠湾攻撃」を持ち出し「アメリカに攻撃したことを忘れないぞ」などとアメリカのワシントン・ポストが伝えていたものをそのまま引用しNHKなどが『揺らぐ日米蜜月』などとし報じていました。

この発言は大手が報じたこともあり話題となっていたのですが、実は意図を読み違えたフェイクニュースであることが明らかになりました。

トランプ氏「真珠湾」発言 安倍首相に“不満” - FNN.jpプライムオンライン

一部メディアによるとトランプ大統領の発言は確かに『真珠湾攻撃』という言葉は用いていたものの意味が異なっており、「真珠湾攻撃を忘れていない。日本も、昔はもっと戦っていただろう。日本もアメリカと同じように、周辺国ともっと戦うべきだ」「アメリカが日本の防衛費も負担して、対日貿易赤字も解消されなければ、ダブルパンチになる」と発言していたことが明らかになりました。

これは現在の日本が対面している北朝鮮そして中国の軍事的な脅威に対して、日本がもっと表に出るべきだという主張であって「真珠湾攻撃」を出した理由は、第二次世界大戦前の強かった日本を例える言葉だったことがわかります。

当初の報道では「真珠湾攻撃発言の後に通商問題がその後に続いた」と報じられ、前後のつながりがおかしいと感じられた方も多いと思うのですが、その点もトランプ大統領は軍事面では兵器などを日本に買ってもらって対日貿易赤字を解決してほしいと意味で真珠湾攻撃などを用いたという報道が正しい内容だったと考えられます。


トランプ大統領は北朝鮮の弾道ミサイル『火星-12』が日本上空を通過したことに関して日本が破壊措置をとらなかったことについて「迎撃するべきだった」と不満を漏らす発言していたほか、2017年には米FOXニュース(Fox News)のインタビュー「日本は武士の国だ。私は中国にも、それ以外に聞いている皆にも言っておく。北朝鮮とこのような事態(核開発や弾道ミサイルの発射)が続くのを放置していると、日本との間で大問題を抱えることになる」と発言しています。