コズミック・ガール_4

アメリカのヴァージン・オービットが運用を目指す空中発射ロケットについて、その打ち上げ機となる母機『コズミック・ガール』の飛行試験が先月末に実施されていたこと報じられています。

宇宙関連ニュースサイト『Space.com』によると、アメリカ時間2018年8月27日ヴァージン・オービットが改造していた空中発射ロケット母機コズミック・ガールについてカリフォルニア州ビクタービルから離陸していたと報じています。

Virgin Orbit Performs LauncherOne Aircraft Flight Tests

記事によると飛行追跡サービスにより明らかになったもので飛び立ったコズミック・ガールはモハーヴェ砂漠とアメリカ西岸のカリフォルニア沖の太平洋上空で数時間の飛行試験を実施していたと報じています。

ヴァージン・オービットの発表としては先月28日に同機に搭載された空中発射ロケット『ランチャー・ワン』を搭載するパイロンと試験飛行した写真を公開していました。これらの写真は一ヶ月前に実施していたと発表されています。

▼ランチャー・ワンを搭載する専用のパイロン
コズミック・ガール_1
Photo:Virgin Orbit
▼誘導路を移動中のコズミック・ガール
コズミック・ガール_2
Photo:Virgin Orbit
▼飛行試験中のコズミック・ガール
コズミック・ガール_3
Photo:Virgin Orbit
今後の予定については、当初2018年8月にも同機を使用した人工衛星の打ち上げが実施されるとされていたものの延期されています。記事によると今後も同機の試験を続け今年末にも初の人工衛星打ち上げを実施するとしています。



コズミック・ガールは元々はボーイング747-400でその中でも1基のエンジン機外搭載可能な特殊機を購入し改造していたものです。この赤色のパイロンにはランチャー・ワンという空中発射ロケットを搭載し離陸後高度約10kmまで運びミサイルのように発射し人工衛星を宇宙に送り込みます。