F-35C

空母での運用が行えるF-35Cに関して、米海軍は先日、同機でクラスAの事故が発生したと報じらています。事故機は着艦しパイロットらも無事なのですがなぜ最も深刻なクラスAに分類されたのでしょうか。

アメリカの軍事系ニュースサイトAviationistによるとアメリカ時間で今月4日、大西洋上で空母から飛びたち上空で空中給油訓練を行っていたF-35C 1機が損傷する事故があったと伝えています。

The Aviationist » U.S. Navy Reports F-35C Lightning II and F/A-18F Damaged During Inflight Refueling Accident

事故は、F/A-18F スーパーホーネットに搭載された空中給油ポッドから給油を受けるという訓練を行っていたものの給油ポッドからゴミが発生し後方にいたF-35Cのエンジンに入ってしまったことが原因でした。事故後、F/A-18F スーパーホーネットはバージニアの海軍航空基地に着陸しF-35Cは飛び立った空母エイブラハム・リンカーンに着艦しました。

▼エイブラハム・リンカーンで試験運用されているF-35C


事故は軍用機で発生した事故の分類として最も深刻なクラスAに分類されました。クラスAの判断基準はいくつかあり『機体が完全に失われた場合』、『重大な損傷や死亡事故が発生した場合』、そして『航空機に200万ドル(2億2200万円)以上の損害が出た場合』のいずれかになります。
F-35Cが今回受けた被害はエンジンにゴミが巻き込まれたことで修理が必要としており、機体の一部損傷も含めエンジンの取り替え費用や修理で1400万ドル(約15億5000万円)の被害が出たと判断されているそうです。一方、事故の発生源となったF/A-18F スーパーホーネット側は5万ドル~50万ドル(約550万~5500万円)の被害が出たとしておりクラスCの事故と判断されました。

F-35CにおけるクラスAの事故は今回が初めてと考えられるのですが、なによりも機体そのものが高価であるためちょっとした事故でも場合によってはクラスAに分類されてしまうということになりそうです。

F-35シリーズはステルス戦闘機F-22や自衛隊でも採用されているF-15のようにエンジンを2基積んでおいないためエンジンが故障や損傷で停止した場合は墜落する可能性があるというリスクを常に抱えています。