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陸戦の主役といえば戦車なのですが、その役割が終わった時には農家の耕運機として中古利用されるなど様々な場面で用いられることがあります。今回はそんな戦車の一つが世界最大の鉄鋼メーカーで働いているというお話を紹介します。

業界では有名な企業アルセロール・ミッタル。オランダ・ロッテルダムに本社を置く企業なのですが、チェコ国内では最大というグループ企業の鉄鋼所ではT-54/55というソ連が開発しチェコ・スロバキアが生産、軍で運用されていた中古の戦車が運用されているそうです。

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具体的にどのような工程で使われていたのかはよくわからないのですが、数百度に達するホットスラグを処理するため戦車が使われているそうです。戦車には砲塔などはついておらず、視界のよい操縦席が搭載されています。

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T-54/55は古い戦車なのですが一部国家では改造するなどして運用している場合があるというほどタフな戦車です。しかし、ホットスラグの処理では高温に晒されることで車体や装甲などに著しい劣化が発生するらしく中古で購入した戦車はわずか3年ほどで使用不能になることが多かったといいます。

一方でチェコ軍では現在廃止予定の戦車が再び使用されるようになり入手が難しくなるという問題が発生しているらしく、2013年11月からはCaterpillar 973Dという無人のブルドーザーが運用されるようになったとのことです。

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T-55はソ連が開発した第二次世界大戦後の第一世代主力戦車。史上最も生産台数が多い戦車といわれておりほぼ同じ形状のT-54も含めるとその数は10万輌とされています。初期型は1958年に登場し1970年代後半まで生産され冷戦時代に他国へ供与・輸出されており、未だに多くの国で使用されています。(Wikipedia)