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アメリカの電動航空機スタートアップ企業『ライト・エレクトリック』は座席数が180の電動旅客機を製造し2027年頃からの運用を目指すと報じられています。

これはイギリスに本社を置くイージージェットと共同して機体を製造するというもので、現在の予定では短距離となる300マイル、距離にして約482kmを飛行可能な機体になるとしています。

EasyJet and Wright Electric 180 seat electric airline will start flying around 2027 – NextBigFuture.com

ライト・エレクトリックは2016年に設立されたばかりでロサンゼルスに本社を置く電動旅客機スタートアップ企業。今年5月にはドバイのFBO(Fixed Base Operator)「Jetex」と電動航空機の導入に関するパートナーシップ契約を締結したと報じられていました。



機体は現在の旅客機のように大型の推進2~4基搭載するというものではなく、『分散型推進機関』という低出力のものを複数搭載するという高効率の方式を採用したものです。同社としてはまずは10人乗りの小型機を開発し最終的には少なくとも120人乗りの短距離旅客機を開発する目標です。このような電動旅客機は同規模のジェット旅客機よりも騒音は半減し運用コストは10%ほど削減することができるとしています。

電動旅客機については近年開発が始まっているもので、Zunum Aeroという企業は2022年までに小型の電動旅客機を就役させると発表している他、エアバス、ロールスロイスおよびシーメンスは共同で電動旅客機の開発に向けた実証機の製造に動き出しています。