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韓国で先日、無資格の医療機器営業マンが患者の手術を行い、結果的に脳死状態にしていたことが発覚しました。その後、病院側が様々な文書を捏造するなどの問題が相次いで発覚しているとのことです。

韓国経済新聞によると事件があったのは2018年5月10日、韓国釜山市のとある病院で肩の骨の手術を行った患者が脳死するという医療事故があったと報じられています。その後、この手術を執刀していたのは無資格の医療機器会社に務める営業マンで、病院の整形外科院長が営業マンに執刀することを代理許可していたことが明らかになりました。

의료기기 영업사원이 의사 대신 수술…환자 뇌사 | 사회 | 뉴스 | 한경닷컴

記事によると、その様子は病院に置かれた監視カメラではっきりと撮影されており、営業マンが手術服を着用し手術室に入る姿が写っていました。また手術後には患者の状態を医師が確認する必要があるにもかかわらず直ぐに帰宅する様子も確認されたといいます。

具体的にどのような経緯で脳死に至ったのかかは不明なのですが、一部メディアによると手術中に患者の心臓が停止し放置されたなどとも報じられています。
また手術の前に行う同意書の署名が行われておらず事態の発覚をさけるため病院側が署名を捏造していたことも発覚。また看護助手は診療記録のデータも捏造していたことが明らかになっているとしています。

この営業マンは合計で9回手術室に出入りした様子が確認されているものの、別件で無資格の手術を行った可能性については当局が捜査を進めているとのことです。

韓国では手術中に意識のない患者に対し暴言をはいたりセクハラが行われるなど問題になっており、手術中の様子を後から患者側が確認できるよう監視カメラの設置を求める声も上がっています。