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毎年春になると韓国が主張を始めるのは日本の桜、つまり『ソメイヨシノの韓国起源説』です。これに関して韓国山林庁は韓国に自生する王桜とに日本のソメイヨシノは遺伝的にも別の種であると発表しました。

日本のソメイヨシノの起源は済州(チェジュ)にあるという主張が提起されてきたが、ゲノム分析を通じて日本のソメイヨシノと済州の「ワンボンナム(王桜)」は異なる種であることが確認された。これを受け、110年間続いてきた論争はやや呆気なく終止符を打つことになった。

中央日報
記事によると、まず今回この調査を行ったのは韓国山林庁の国立樹木院及び韓国の明知大学、嘉泉大学の共同研究チームです。この研究チームは韓国の済州島に自生している桜『王桜』(ワンボンナム)についてゲノム解読、全遺伝子情報を調べ上げた結果、日本の桜として各地に植えられている『ソメイヨシノ』とは全く別の種であることが分かったと報じられています。

韓国では日本のサラクつまり『ソメイヨシノ』について「起源は韓国にある」とこれまで幾度となく主張し続けていました。それは今回研究発表を行った韓国山林庁もそのひとつで、2001年4月に韓国山林庁の研究チームがDNA鑑定を行った結果「日本の王桜(ソメイヨシノのこと)の原産地は済州の漢拏(ハルラ)山である」と発表していました。
このことなどを受け韓国メディアも毎年のように桜咲く頃になると「日本のソメイヨシノの起源は韓国にある」などと国内外に主張し続けています。

しかし、他の研究では王桜はエドヒガンと大山桜の種間雑種で、ソメイヨシノはエドヒガンと大島桜の交雑種であることが分かっていました。今回の研究でも王桜は済州に自生するシダレザクラを母系、山桜を父系として誕生した第1世代自然雑種、日本のソメイヨシノはシダレダクラを母系、大島桜を父系とし数百年前に人為的な交配を通じて作られた雑種であることが確認されたとのことです。

何故、韓国林野庁が2001年の分析結果と異なる研究結果を発表したのかは明らかになっていません。

ちなみに韓国のソウル大学は過去にソメイヨシノのDNA解析を行った結果として「済州島の桜(エドヒガンや韓国の固有種である王桜)は日本のソメイヨシノとはDNAが異なっていると科学的に結論付けられている」と発表していたものの、2014年4月に韓国KBSの取材に対して「論文に誤りがあった」などと訂正しソメイヨシノの起源が王桜であるとする論文を発表するなど科学的事実がねじ曲げられるという理解しがたいことも発生していました。