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専用の機体から有人機を無人機にしたものまで、いくつか運用されているのは空中標的機。これに関してアメリカでは世界初と考えられるステルス無人標的機の製造が始まっているそうです。

例えば開発しているミサイルなどの性能を評価するためには、実際に実戦形式でターゲットに命中させる必要がでてくるのですが、ターゲットとなるのは標的機と呼ばれるものです。アメリカのシエラ・テクニカル・サービシズが開発しているのはこの標的機なのですが第5世代空中標的機という対ステルス機を想定した訓練を行うための機体に仕上がっています。

居心叵测!美国制造模拟歼-20战机的靶机_高清图集_新浪网

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こちらが製造されている第5世代空中標的機の技術試験機です。搭載搭載されるエンジンはJ-85というものでF-5に使用されているものと同じになるとしています。機体の95%は炭素複合繊維から作られており超音速飛行も可能な機体に設計されているとのことです。

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また機体サイズはF-16よりも一回り小さい程度で来年春に完成予定で以降本格的な運用に向けて2年以上の歳月を費やす計画となっており、まるで実用型の無人偵察機を開発しているような機体になっているという印象を受けます。

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▼完成予想図
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このような標的機には非牽引式と牽引式の2通りがあり、今回開発されているのはもちろん非牽引式です。牽引式は無人の機体や布のようなものを有人機に引っ張られる形で運用するというものになっており、過去には誤って人が乗る機体を撃墜してしまいパイロットが死亡するという事故も発生しています。