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日本にはほとんど無いと考えられる女性専用駐車場。海外では障害者スペースのように入り口に近く、場合によっては通常の駐車スペースよりも広いスペースが割り当てられていることもあるのですが、韓国では性別を問わず利用できるようにしてはどうかという請願が注目を集めているといいます。

韓国では2009年4月、ソウル市で初めて導入されたのはこの女性専用駐車場です。なぜ女性専用なのか、導入理由はまず一般的に男性よりも女性のほうが運転が下手だということと、子供を連れている場合が多いほか、女性が人気の無い駐車場を歩くと犯罪に巻き込まれる可能性があるといういくつかの理由をつけ導入されたとしています。

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一方、韓国の大統領府に寄せられた国民からの請願によると『女性専用駐車場』から『交通弱者専用駐車場』に変えてはどうかというもので、例えば身体障害者のように交通弱者である証明書を発行し、男女の性別にかかわらず利用できるようにするべきだと主張しています。

▼大統領府に寄せられた請願
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請願者によると女性専用駐車場というもの自体が政府が女性が運転が未熟と決めており男性は運転歴が浅くても交通弱者として認められないのは性別による偏見であり、また不平等だと主張しています。一方ソウル市によると「女性専用駐車場は正しくは女性優先駐車場だ」と説明しており、運転が苦手という交通弱者の配慮ではなく女性への犯罪防止を目的としたものだと説明しています。

ちなみに世界でも女性専用駐車場は設置されており、例えばドイツでは女性への犯罪抑止という理由から州の規則としてて駐車場の10~30%を女性専用にする必要があります。またドイツでは一部で男性専用駐車場が設置されているところがあるものの、女性どころか男性も停めようとはしないような駐車技術がいるスペースが割り当てられているとのことです。