航空機としては世界最大の双胴機で宇宙に人工衛星などを打ち上げを計画している『ストラトローンチ・システムズ』について搭載するロケットのエンジン開発を進めていると報じられています。
Microsoft共同創業者で富豪、ポール・アレン氏が携わる民間宇宙企業『ストラトローンチ・システムズ』(以下、ストラトローンチ)は超大型母機『ロック』を使用し各種ロケットを空中発射する方法で打ち上げるという計画です。
Stratolaunch Releases New Details About Rocket Engine Work
同社今年8月に運用する空中発射ロケットに関して新しい情報を公開していたのですが、今回報じられているのはこの空中発射ロケットに搭載するであろうエンジンに関してです。
▼PGAエンジン(CG)
記事によると開発が進められているエンジンは同社製のPGAエンジンというものでPGAというのは単純にポール・アレン氏の頭文字から取られました。このエンジンは推力が20万ポンド(約90.7トン)に達するもので液体酸素と液体水素を利用する一般的な液体燃料エンジンです。
現在の開発状況についてはエンジンに搭載されている2つの燃焼機関のうち小さいプレバーナー(予燃焼室)の開発・製造が進められているそうです。したがってPGAエンジンは二段燃焼サイクルのエンジンになっているのですが、同社によるとプレバーナーの燃焼試験は今年末までに燃焼試験を実施する計画があると発表しています。
▼母機ロックと空中発射ロケット
PGAエンジンは詳細は不明なのですが、エンジンの形状から一番左と右にあるロケット以外に搭載されるものと考えられます。
こちらが今年8月に発表されたストラトローンチロケットです。左はミディアムロケット(MLV ミディアム・ローンチ・ビークル)というもので低軌道に3.4トンの人工衛星などを打ち上げることができます。中央にあるのがミディアム・ローンチ・ビークル ヘビーで打ち上げ能力は6トンです。
参考として右側にあるのが『スペースプレーン』で、研究段階であり性能は明らかになっていないものの、貨物と宇宙飛行士を乗せ低軌道に送り込むことが可能な機体としており、完全再利用可能として設計されています。
MLVについては2022年の打ち上げを計画していることから、まずは母機ロックの試験飛行に成功させ、既に運用されているペガサスロケットを運用しつつ各種ロケットの打ち上げを行っていくものと考えられます。
Stratolaunch Releases New Details About Rocket Engine Work
同社今年8月に運用する空中発射ロケットに関して新しい情報を公開していたのですが、今回報じられているのはこの空中発射ロケットに搭載するであろうエンジンに関してです。
▼PGAエンジン(CG)
記事によると開発が進められているエンジンは同社製のPGAエンジンというものでPGAというのは単純にポール・アレン氏の頭文字から取られました。このエンジンは推力が20万ポンド(約90.7トン)に達するもので液体酸素と液体水素を利用する一般的な液体燃料エンジンです。
現在の開発状況についてはエンジンに搭載されている2つの燃焼機関のうち小さいプレバーナー(予燃焼室)の開発・製造が進められているそうです。したがってPGAエンジンは二段燃焼サイクルのエンジンになっているのですが、同社によるとプレバーナーの燃焼試験は今年末までに燃焼試験を実施する計画があると発表しています。
▼母機ロックと空中発射ロケット
PGAエンジンは詳細は不明なのですが、エンジンの形状から一番左と右にあるロケット以外に搭載されるものと考えられます。
こちらが今年8月に発表されたストラトローンチロケットです。左はミディアムロケット(MLV ミディアム・ローンチ・ビークル)というもので低軌道に3.4トンの人工衛星などを打ち上げることができます。中央にあるのがミディアム・ローンチ・ビークル ヘビーで打ち上げ能力は6トンです。
参考として右側にあるのが『スペースプレーン』で、研究段階であり性能は明らかになっていないものの、貨物と宇宙飛行士を乗せ低軌道に送り込むことが可能な機体としており、完全再利用可能として設計されています。
MLVについては2022年の打ち上げを計画していることから、まずは母機ロックの試験飛行に成功させ、既に運用されているペガサスロケットを運用しつつ各種ロケットの打ち上げを行っていくものと考えられます。