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アメリカなどいくつかの国で開発されているのは大気圏内を高速で移動することができる極超音速機です。これに関して中国ではスケールモデルでそれぞれ形状が異なる3つの極超音速機の試験が行われたと報じられています。

NextBigFuture.comによると、中国で試験が行われたのはD18-3S、D18-1S、D18-2Sと呼ばれるスケールモデルの極超音速機と考えられる機体です。これら3つの機体は気球に繋げられ上空数十kmにまで上昇し、自由落下させることで例えば音速飛行時安定性など各種試験が実施されたものと考えられます。

China airdrop tested some hypersonic prototype scaled designs – NextBigFuture.com



投稿されたツイッターによると中国の最高研究機関とされる中国科学院が開発しているものだとしています。

またこのような気球を用いた試験に関してはこのツイッターアカウントの投稿によると、D-SENDプロジェクトという日本のJAXAが超音速旅客機の開発で超音速突破時の衝撃波などを計測するため行われた方法と似ているとしています。もちろんこのようなテスト方法は他にも行われているものと考えられます。

このような極超音速機についてはもちろん旅客機などでの運用目指す研究が進められている場合があります。今回のスケールモデルに関しては一応旅客機と考えられるのですが、過去にも上下に翼がついたIプレーンという極超音速機の開発が報じられており飛行速度はマッハ5~7という機体になるとしていました。

中国、飛行速度はマッハ7、極超音速機を開発中 : ZAPZAP!
Iプレーン


一方で軍事開発されている極超音速機については、一般的にマッハ5など極超音速で飛行する機体は弾道ミサイルなどとは異なり撃墜が物理的に難しいとされ次世代兵器の一つ世界で研究・開発が進められています。

日本でもマッハ5で飛行できる極超音速ターボジェットの研究として旅客機の研究開発が進められています。
極超音速旅客機技術 | 航空新分野創造プログラム(Sky Frontier) | JAXA航空技術部門