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ロシア(ソ連)、アメリカに次ぐ世界3番目の有人宇宙飛行に成功させた中国。その宇宙船は『神舟』と呼ばれるものなのですが、これとは異なる宇宙船を来年にも試験飛行させると報じられています。

いくつかの宇宙関連サイトによると、中国は来年フルスケールの新世代宇宙船を軌道に投入する計画があると報じています。この宇宙船は神舟宇宙船とは異なり再使用可能な宇宙船となっており、形状はアメリカのドラゴン2宇宙船やロシアの有人宇宙船フィディラーツィヤに似た形状になっています。

Беспилотный полет нового китайского пилотируемого корабля намечен на 2019 год

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記事によるとこの新型宇宙船は長征五号乙(SZ-5B)を使用し無人で打ち上げるとしており、再利用性や分離システム、航空電子機器、耐熱シールド、パラシュート及び着陸システムといった一連の性能を確認するとしています。

具体的な性能は明らかになっていないのですが、月や火星への飛行にも対応しており最大で6人の宇宙飛行士を打ち上げることができるとしています。現時点で初打ち上げは2019年6月を予定しています。

宇宙船は2つのバージョンが開発されているらしく一つは14トン、もう一つは20トンで、20トンバージョンは月着陸を可能とする仕様になっているとのことです。

中国の新型宇宙船_7
中国が打ち上げた新型ロケット、新型“宇宙船”も打ち上げていた : ZAPZAP!

この宇宙船に関しては2016年の時点で若干小さいモデルの試験が実施されていました。以降特に目立って報じられたことはなかったのですが、神舟宇宙船の後継機として開発が進められており来年にはフルスケールモデルとして登場することになります。有人飛行計画については現時点で明らかになっていないのですが、早ければ2019年末から2020年初頭にも実施される可能性もあります。

来年はアメリカの民間企業が開発した宇宙船ドラゴン2(スペースX)とスターライナー(ボーイング)も初試験が行われることになっており、同じ年に複数の宇宙船がデビューするという珍しい年になりそうです。