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地球以外の知的生命体は宇宙に存在するのか。現在その確たる証拠は無いのですが、逆に地球人の存在を知ってもらうという方法はどうでしょうか。MITの研究によると現在の科学技術があれば一応、開発することは可能だとしています。

マサチューセッツ工科大学(MIT)航空宇宙学科の大学院生が行った研究によると出力1~2メガワット、30~45m級の電波望遠鏡を設置できれば地球から2万光年以内の系外惑星に向けてレーザーを照射することでき、地球人の存在を示すことができるとしています。

Pew! Pew! Pew! Powerful Laser Beacon Could Show Aliens Earth Is Inhabited

ジェームズ・クラーク氏らが行った研究によると、宇宙空間でありふれた電波をノイズとははっきり異なる信号として照射しなければならないとしており、少なくとも太陽から照射される赤外線の約10倍の量を任意の系外惑星に届ける必要があるといいます。

これらのレーザーや巨大電波望遠鏡は現代の技術で開発可能なものだとしており、最大で2万光年先まで人工的な信号(赤外線)を照射することができるとしています。またクラーク氏によると地球外知的生命体が既に同じ方法でコンタクトを取ろうとしている可能性があると話しており、そのような信号は1mサイズの観測装置があればよいと主張しています。

電波望遠鏡が謎の信号をキャッチ、知的生命体の可能性は? : ZAPZAP!

一方で、現在行われている各種天体観測ではそのような地球外知的生命体の信号は捉えられていません。つまり、発せられている電波が人類の科学では観測できないほど弱まっているか、そもそも飛ばされていないのどちらかになります。
また仮にこの計画が実行されたとして他の星系に信号を送ったとしても時間がかかってしまいます。例え2万光年先に信号を飛ばしたとしても応答までに最短でも4万年の歳月がかかってしまうことになります。

地球よりも優れた技術力を持つ知的生命体であれば現時点で何らかの方法で地球にコンタクトを取ってきていることも考えられるのですが、それが無いということは残念ながら他の惑星系に電波を送信しても返信がある可能性はほぼゼロとみてよさそうです。

アレシボ・メッセージ
ちなみに私達は人類は意図的に宇宙に向けてメッセージを送信したことがあります。こちらはアレシボ・メッセージというもので1974年に地球から2万5000光年先にあるM13星団に向けて送信されました。

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そしてこちらがコズミック・コールと呼ばれるものです。コズミック・コールこの1と2の2種類があり合計で9つの惑星系に送信されました。1999年から2003年にかけ送信され到達予定は速いもので2036年4月となっています。