ヴァージンオービット

アメリカに本社を置くヴァージン・オービットが運用を目指している非常に珍しい空中発射ロケットに関して、同社は母機にロケットを搭載した状態での初飛行を行ない試験に成功したと発表しました。

ヴァージン・オービットはアメリカ時間今月18日、ランチャーワン エアー・ローンチ・システムの初のキャリブレーション・フライトを実施したと海外の宇宙関連サイトが報じてます。

Virgin Orbit performs first captive carry flight - SpaceNews.com

ヴァージン・オービットは現在、母機コズミック・ガールとロケット『ランチャーワン』を使用した小型人工衛星を打ち上げる計画を進めています。18日に実施されたキャリブレーション・フライトはアメリカ東部時間午後2時過ぎにカリフォルニア州ビクタービルにある空港からコズミックガールが離陸しました。
その後、南カリフォルニアにあるモーハベ宇宙基地や砂漠地帯を飛行した後、約80分後に空港に戻ったとしています。初飛行の第一報は目撃者によるとものだったとしており、その同日には初飛行が実施されたと公式の報告があったといいます。



▼離陸するコズミック・ガール
ヴァージンオービット_1

同社のCEOは今回の初飛行に関して「重要な作業はまだ残っていますが重要な1歩を踏み出す事ができて大変うれしく思っている」と語っています。

今回の試験では離陸や着陸の試験は当然として、ロケットの運用に関わる各種試験が実施されたとしており、パイロットはシミュレーターで訓練したときと全く同じ飛行特性を示していたという趣旨の説明もしています。

ヴァージンオービット_2
詳細は不明なのですがロケット、ランチャーワンに関しては今後、母機から切り離され砂漠地帯に落下させる試験が行われる予定がありこれが完了することで離陸からロケットの切り離し、そして着陸までコズミック・ガールが担当する一連の動作は完了することになりあます。
残すところはロケット『ランチャーワン』の初打ち上げです。同社によると初打ち上げは今年12月から来年の1月にかけて行われる予定だと話しています。