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音楽や祭り、また習慣などなど古来からその地域で受け継がれている文化に対してユネスコは今年、北朝鮮および韓国の朝鮮半島伝統のシルムが無形文化遺産に共同登録されたと報じられています。

国内外の複数メディアによると今月26日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は北朝鮮および韓国が共同で申請していたシルムという伝統格闘技に関して共同での登録を決定と報じられています。

朝鮮相撲「シルム」を無形文化遺産に ユネスコが初の南北共同登録 - 産経ニュース

当初このシルムの申請については北朝鮮と韓国がそれぞれ別々に申請していたものの理由は不明なのですが、ユネスコが介入し南北共同登録を勧めユネスコが北朝鮮の同意を得るなどして今回の共同登録に至ったとしています。

シルムは日本で言うところの相撲に似ているものの形式は全く異なります。ウィキペディアを読む限りでは相撲との類似点は上半身が裸という程度で、韓国のシルムは上半身は裸で下半身には半ズボンまたは専用のパンツ、北朝鮮のシルムに至っては上半身はTシャツ、下半身に半ズボンを着用した状態でさらに『まわし』のようなものを腰に付け相手を倒すことで勝敗を競います。

試合の開始の合図はホイッスルが使用されている他、試合時間は5分に制限されており3本勝負(2回勝利したほうが勝ち)。選手は柔道のように重量別で区分けされており、試合は円形に盛られた砂の上で行うものの場外に押し出したところで相撲のような負けにはなりません。

▼韓国のシルム

▼北朝鮮のシルム


このシルムはいったいいつ頃から行われ始めたのかについては諸説あるものの、5世紀頃に造られたという高句麗の墳墓にはシルムと考えられるものが壁画に描かれていることが確認されているそうです。