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ロシアの宇宙機関であるロスコスモスによると、打ち上げ失敗事故後に途絶えていた有人宇宙船ソユーズの打ち上げに関して日本時間今月3日午後8時31分に打ち上げる予定を発表しました。

実に数十年ぶりの有人打ち上げ失敗事故を発生させたロシアのソユーズ宇宙船。この宇宙船の最新の再打ち上げ予定に関して、先月末の時点で今月3日の打ち上げが組まれており、現在も予定に変更はなく勧められています。

JAXAによると3日の打ち上げに関してはカザフスタン共和国 バイコヌール宇宙基地から日本時間午後8時31分に発射。3名の宇宙飛行士を載せた宇宙船は6時間あまりの飛行を経て4日午前2時36分に国際宇宙ステーションにドッキングする予定です。この打ち上げの様子はこれまで通りYoutubeなどでオンライン配信されるものと考えられます。

国際宇宙ステーションへのクルー交代/ソユーズ宇宙船交換ミッション(57S) - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA

ロシアは2018年10月11日に事故を発生させた後、わずか2週間には打ち上げを近々行うという発表をおこなっていました。これはアメリカのスペースシャトルが空中分解した事故と比較しても極めて早い判断が行われたことになります。
そして、事故を発生させたロケットとは仕様は異なるもののソユーズ2.1bロケットを10月25日に打ち上けました。そして事故を発生させたソユーズFGロケットについても11月7日に再打ち上げが実施されており、事故から1ヶ月もしないうちにソユーズシリーズを3回打ち上げており、ロスコスモスは現時点で有人打ち上げに問題な無いとみていると考えられます。

▼正常に分離しなかったブースター(第1段ロケット)
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結局10月11日の事故は何が原因だったのかについてはバイコヌール宇宙基地におけるロケット機体組み立て時に発生した個々のミスによるものと判断しており、わずか2ヶ月あまりの再打ち上げでもわかるようにあくまで作業員が犯したミスであり製造したパーツやロケットの欠陥ではないとしています。

いずれにしてもロシアでは打ち上げ失敗やソユーズ宇宙船の一部に意図的に穴が開けられるなど事故が相次いでおり、これまでの信頼性が揺らいでいる印象を受けます。