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ロシアで第二次世界大戦時に誕生したT-34と現代配備されている戦車を競争させるという非常に珍しいイベントが行われました。

これはロシアの戦車メーカーであるUral Vehicle Manufacturing Factoryが企画したもので、第二次世界大戦時に使用された名戦車の一つT-34(T-34-85)のデザイナーで知られるMikhail Koshkinの生誕120周年を記念して行われたものだといいます。登場するのはT-34、T-72、そして最新鋭の戦車の一つであるT-90です。


こちらが実際の映像です。T-34-85は後方から最高速度の状態でスタート。一方でT-72とT-90は0kmの状態からスタートしています。これは単純に現代の戦車の加速力とそれぞれの最高速度を見るように設定されたものと考えられます。

映像を見てもわかるように当時軽快に動いていたと言われるT-34はこのような整地であれば現代の戦車と似たような最高速度を出すことができるというのが確認できます。Wikipediaによるとそれぞれの最高速度はT-34が55km/h、T-72 70km/h、T-90 65km/h。それぞれの重量と馬力はT-34が32トンで500馬力、T-72が46トン 780馬力、T-90で46.5トン 1,000馬力となっています。

「第二次世界大戦時の戦車と現代の戦車に機動力の差はないのではないか」と思ってしまうのですが、こちらの動画で登場するフランス軍の主力戦車ルクレールを見てもわかるように圧倒的な差があります。ルクレールは重量56.5トン、1500馬力で整地の最高速度は72km/hとなっています。