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国を挙げてネットゲームの制作を支援している韓国。その韓国では他人に自分が使うキャラクターのランク(主に強さ)を上げてもらう行為が法律で禁止されることになったと報じられています。

オンラインゲームなどでは、実力が近しいプレイヤー同士で対戦が組まれるようにするために、プレイヤーにランクやレートといった「プレイヤーの腕前を数値化した指標」を設定することがあります。このプレイヤーランクを自分以外の高ランクプレイヤーにプレイしてもらうことで上げることを「ブースティング」と呼ぶのですが、このブースティングが日本の隣、韓国では法律で禁止されることとなるようです。

GIGAZINE
クリアできないステージを兄弟にプレイしてもらったり、スキルが必要なアイテム集めを友人に頼んだ経験がある方も多いと思いますが、韓国ではこれらとはちょっと異なる『ブースティング』という行為がゲーム上の規約ではなく、国の法律として禁止されるという世界でも稀な法律が施行されているようです。

そもそもブースティングとは一体何を指すのか記事を読んだ限りでもよくわかないのですが、『高ランクプレイヤーが低ランクプレイヤーのレーティング(ここではオンライン対戦の対戦ランク)を高めるブースティング行為に手を染め金銭を受け取るケースが多発しているとのこと』を理由に発覚した場合、代行者と代行依頼者に対し(?)約2000万ウォン(約200万円)の罰金および2年の懲役刑が科せられることになっているとしています。

記事を読む限りでは対戦型オンラインゲームではプレイヤーの勝率でチーム分けされることがあり、弱いプレイヤーが強いプレイヤーにお金を支払ってまで強いランクのチームに入りたいがためこのようなで依頼するということが実際に確認されているそうです。

ただ、同じようなゲームをプレイしたことがある経験者としては、弱いプレイヤーつまりゲームが苦手の人がお金を出してまで強いランクのチームに入り自分より強い相手と対戦したいという意図が不明です。むしろこの手のゲームでは弱い人を一方的に叩きのめしより高いスコアを獲得したいという人が多いような気もします。

したがって、代行者はブースティングを行う過程で弱い者いじめをすることができ、更に金銭も稼ぐということにつながっています。一方で代行依頼者は自身のスキルの高さを誇示したいがためゲーム内の勲章などを見せびらかせることができ、双方のメリットがあるように考えられます。(この解釈が合っているのかは不明なので)

いずれにしても法律で取り締まるレベルの話なのかは相当疑問なのですが、そこはオンラインゲームの先進国でもある韓国。法律を設けることで世界に向けて何かを発信したいという思惑もあると考えられます。