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人工衛星を宇宙に打ち上げる需要は今後増していくことが予想されるのですが、これに対応するべく安価な打ち上げを行う再使用ロケットについてロシアの民間企業が5.6年で再使用ロケットを開発すると発表しています。

ロシアメディアSputnikによると『S7 スペース』というほとんど耳にしないロシア企業のイーゴリ・ラドゥーギン社長によると5.6年以内に洋上打ち上げ型の再使用ロケットの運用計画を発表したと伝えています。

ロシア民間企業 再使用型宇宙ロケット開発 最短計画を発表 - Sputnik 日本

ラドゥーギン氏によると、再使用ロケットの草分け的存在として知られるスペースXは再使用ロケットの運用まで開発から10年の歳月を要したとしており、同社はそれよりも早く最短で5年程度で運用を目指したいと話しています。

S7 スペースは陸上からだけではなく、浮遊式宇宙基地からロケットを打ち上げるという珍しい運用を考えている企業で、2017年12月には地上からゼニットロケットの打ち上げを実施し成功していました。


S7 スペースについて調べたところ、1995年にアメリカ、ロシア、ウクライナ、ノルウェーの多国籍企業による共同事業として設立されたシーローンチが2009年に経営破綻したことで、その後S7 グループが買収しています。このシーローンチが浮遊式宇宙基地からのロケット打ち上げを行っていました。

S7スペースは今の所この1回の打ち上げ実績しかなく、今後どのような再使用ロケットが開発されるのかは不明なのです。人工衛星打ち上げについては既に複数の宇宙機関また民間企業が何らかの再使用ロケットの開発が多く発表されており、近い将来大幅な打ち上げコスト削減が見込まれています。