JSM_1

今月18日閣議決定された自衛隊の新たな装備品調達などを示す中期防衛力整備計画(中期防)について、空対地巡航ミサイルとしてJSM及びJASSMを優先的に整備する計画が盛り込まれました。

今回自衛隊への整備(配備)が進められることが決定したのは、航空機に搭載し運用する巡航ミサイルの一つで、スタンド・オフ・ミサイルという長距離射程を活かし敵国の長距離防空ミサイルなどの射程外から放つことができる兵器です。

国内外のメディアによると「射程900kmの空対地巡航ミサイル『JASSM』の導入が決定した」と報じているサイトもあるのですた、正しくは『JSM、JASSM及びLRASMの整備を進める』と記載されています。また取得の理由については『我が国への侵攻を試みる艦艇や上陸部隊等に対して、自衛隊員の安全を確保しつつ、侵攻を効果的に阻止するため、相手方の脅威圏の外から対処可能なスタンド・オフ・ミサイル…』としています。
では具体的にどのような兵器の配備を目指しているのか簡単に紹介していきます。

JSM
一つ目はノルウェーの企業が開発を進めているジョイント・ストライク・ミサイル(JSM)というもので、射程は280km以上の対艦ミサイルです。特徴としてはF-35に最適化されたようなミサイルになっているらしく、F-35A及びC型であれば機内、機外搭載することができるとのこと。F-35Bについては記載されておらず不明です。将来的に対地攻撃用の運用も目指すとしています。

JASSM
もう一つはAGM-158 JASSMおよびAGM-158C LRASMです。こちらのミサイルはアメリカのロッキード・マーティンというF-22などを開発した企業のものでJASSMは対地ミサイル、LRASMは対艦ミサイルです。射程などは異なっているものの、JASSM-ERという最新のもので926km以上JASSMで370km以上、対艦ミサイルのLRASMで370km以上としています。