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カナダメディアによると、北朝鮮が国の維持のため瀬取りによる密輸取引を行っていることが確認されている件について、洋上監視している日本を含めた複数の国の哨戒機が中国空軍から挑発を受けるなど妨害を受けていると報じられています。

国連安保理決議により2017年7月、北朝鮮への制裁決議として北朝鮮産の天然資源の輸出や北朝鮮へ供給される原油が厳しく制限されました。同年9月には瀬取りも禁止されたのですが、監視にあたっている複数の国の哨戒機について、カナダメディアによると国際空域を飛行中に中国空軍機から進路を妨害するなど複数回に及ぶ挑発行為を受けたと報じています。

Canadian surveillance plane buzzed by Chinese off North Korea, DND reveals | CBC News

カナダのCBCによると、カナダはCP-140哨戒機を用いて北朝鮮の瀬取り監視を行っているのですが、今年10月に朝鮮半島近くの国際空域を飛行していたところ中国空軍機が接近し不要な無線を送信したり、航空機の進路を妨害するような行為を受けたと報じました。

カナダは10月には12回の任務を行ったとしているのですが、中国空軍機からの妨害行為は合計で18回としており、CBCによると同様の妨害行為を受けているのは日本、オーストラリア、ニュージーランドで米国防総省も国際空域で妨害行為を受けたと発表しています。

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▲CP-140 オーロラ。対潜哨戒機P-3Cオライオンの派生型の一つでCP-140A アークツゥルスという対潜器材が省略され機体も導入されている。

何故中国軍は国際空域で妨害行為を行っているのか複数考えられるのですが、その一つとして潜水艦の探すことができる対潜哨戒機が投入されていることもあります。北朝鮮を監視するという目的であっても、一方で中国海軍としては活動が制限されることは明白でありこれを中国側は良く思っていないことが考えられます。

ちなみにこの手の進路妨害や挑発行為はロシア軍が行う手法として有名であり中国もそれを真似ているものと考えられます。