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アメリカのスペースXが今年運用に向けた試験を行うとしているのはスターシップという超大型の宇宙船です。この機体に関してこれまで発表されていたデザインとは異なり表面は鏡面仕上げになる可能性があると報じられています。

現在の設計では前兆が118mとなり世界最大のロケットとなると言われているのはスペースXが開発を進めているビッグファルコンロケットというスーパーヘビーという第一段目とスターシップと名付けられた第二段目の宇宙船部分です。

スペースXのCEOイーロン・マスク氏は最近、ツイッター上でスターシップの本体はステンレスで製造しているとしており、見た目は鏡面仕上げになっているという趣旨の説明をしていると報じられています。ただ、これが現在製造中の大気圏内での試験機のみを指す設計なのか、それとも今後開発される量産型も含めたものなのかは不明です。

▼イーロン・マスク氏の発言から作られた銀色のスターシップ

宇宙船やロケットのデザインや色については開発中に変更されることが多々あり、宇宙船については一般的にはスペースシャトルのような白や黒を用いたカラーになっています。これはNASAが運用を目指すオリオン宇宙船も例外ではないのですが、2015年11月に見た目のデザインが大きく変更され宇宙船のカラーが銀色に変更されています。
これは宇宙船の表面に金属コーティングを施したものであり、主に太陽熱による加熱を防ぐ他にも宇宙船内から放熱も防ぐという理由があります。

▼オリオン宇宙船(先端分)のデザイン変更の歴史(白から黒、今は銀色に変更されています)
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もちろんスペースXが開発しているスターシップは再使用型であり大気圏再突入を行うため、全面がステンレスではドロドロに溶けてしまいます。そのため、少なくとも大気圏内で使用する試作機に限りこのような全面鏡面仕上げになっているものと考えられます。