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韓国の駆逐艦が日本の自衛隊機に火器管制レーダーを照射した事案について、韓国国防省は日本の防衛省が公開した一連の映像に対して反論する動画を近々公開すると報じられています。ただし、映像はオリジナルものは含まれていないと韓国メディアが報じています。

韓国メディアYTNなどによると、日韓でレーダー問題が深刻化する中で、日本に対して謝罪を求めた国防部が近々日本の主張に反論する動画をインターネット上に公開する予定があると報じています。

[정치]국방부 "레이더 반박 영상 곧 공개"...대응수위 높여

記事によると、韓国の国防部が公開する映像は日本の防衛省が公開し字幕がついていないバージョンを流用したもので、CGなどを使い反論内容を盛り込んだものでハングルの字幕を付け公開するとしています。ただし、映像には火器管制レーダーを照射した広開土大王艦側から撮影された日本の哨戒機の映像は含まれていないとしています。

なぜ韓国側が日本の防衛省が公開した字幕がついていない映像を持っているのか。記事によると、日本側がインターネットで映像を公開する前に韓国側に字幕がついていないものを送っていたといいます。何故日本が韓国側に映像を提供したのか防衛省側からはそのような内容は一切発表しておらず意図は不明です。

韓国側は防衛省が公開した映像に対しては「客観的証拠になっていない」など要は捏造した可能性があり、内容が一方的な主張だと反論していました。

気になるのは行政機関の一つがオリジナルの映像を一切用いず他国が撮影した映像のみを切り貼りしCGで解説するという、バラエティ番組やユーチューバーが作っているような映像として公開したところで韓国側の国民を納得させることができるのかという疑問があります。いずれにしても「駆逐艦側から撮影された映像を公開しろ」という意見が日韓両国で更に強まることも予想できます。加えて日本側は映像の提供はしたものの公開に応じているかは不明です。

韓国側がこの映像を公開する意図については「(私たちが)対応をしなければ、日本側の無理な主張を受動的に受け入れる形になるため謝罪を要求した」と韓国国防部の関係者の思惑(参考)から察するに単純に日本に対する謝罪要求を正当化したいという理由からと考えられます。