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今から18年前、アメリカの駆逐艦に対して自爆攻撃を計画し実行させた首謀者の一人ジャマル・アルバダウィ容疑者がアメリカ軍による精密誘導爆撃で死亡した可能性があると報じられています。

韓国メディアによると、今月4日アメリカ中央司令部のスポークスマンであるウィリアム・バーン氏の発表として国際テロ組織アルカイダの工作員の一人ジャマル・アルバダウィ容疑者が今月1日イエメンのマーリブ州にて死亡した可能性がある報じています。

미국, 알카에다 테러범 18년 추적 끝에 예멘서 공습 - 파이낸셜뉴스

攻撃はどのように行われたのかは明らかになっていないのですが、有人若しくは無人機による空爆が実施されたと考えられ、搭載した精密誘導兵器により攻撃で死亡したと判断しています。現時点では正確には生死の確認はできていないものの、今後爆撃の評価や死亡確認作業を進めるとのことです。

▼通常の爆弾に翼や誘導装置を後付した精密誘導兵器『JDAM』の例。投下地点より20~30kmほど滑空し対象に命中させることができます。
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ジャマル・アルバダウィは2000年、イエメンのアデン湾に停船していたアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「コール」に対して、ガラス繊維強化プラスチック製の小型ボートによる自爆攻撃を計画・実行させた首謀者の一人とされており、この攻撃で水兵17名が死亡し39名が負傷。艦艇の復帰までには2年の歳月を要しました。
駆逐艦コール_1

駆逐艦コール_2

アメリカではこのテロリストを民間人及び軍人の殺害を含む50件の事件に関わっていたとして起訴。ジャマル・アルバダウィについてはイエメン当局に拘束されたものの2003年と2006年に脱獄しており移行行方は掴めていませんでした。