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アメリカの民間宇宙企業スペースXが開発を目指している超大型有人宇宙船スターシップに関して、その宇宙船部分の試験機『スターホッパー』に関して、計画を前倒しし来月より試験を始めると報じられています。

これはスペースXのCEOイーロン・マスク氏がツイッター上で明らかにしたもので、テキサス州で建造を進めている『スターホッパー』という試験機に関して、早ければ4週間後にも初のテストが実施される可能性があるコメントしました。

スターホッパーは宇宙船スターシップに近いサイズのある試験機で、同社が新しく開発したロケットエンジン『ラプター』を3基搭載。機体には3本の足を搭載しており、主に大気圏内での垂直離陸そして着陸などの各種試験を実施するものと考えられています。具体的な試験範囲としては当局に提出した資料によると高度500m程度から5000mまでの範囲で実施するとしています。


スーパーヘビー、スターシップ
スターシップはビッグ・ファルコン・ロケットなどと言われていた再使用型の超大型宇宙船で宇宙船部分の『スターシップ』、スターシップを打ち上げる『スーパーヘビー』に分けられています。過去の資料によるとスターシップのみで宇宙に達することができるとされていたものの、現在どのような性能があるのか具体的なことは明らかになっていません。

▼建造中のスターホッパー
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▼完成イメージ
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実物のスターシップはZOZOTOWNの前澤氏が月の周回旅行を契約したと去年発表されていたのですが、その旅行に使用する機体になります。

またスターシップの試験に関しては今回報じられたスターホッパー以外にもファルコン9ロケットの上部に小型のスターシップを搭載し今年6月までに試験を実施するという内容も報じられており、運用に向けた様々な試験が実施される言われています。