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チリから約3,600km沖合。南太平洋にポツリと浮かぶのはモアイ像でお馴染みのイースター島です。この島にはあちこちにモアイ像が設置されているのですが、何のために作られ、そして置かれたのかは謎となっています。一方、最新の研究によるとモアイ像が水源の近くにあったという論文が発表されているそうです。

沖縄の石垣島(222平方km)より小さい163平方kmしかない南太平洋の孤島イースター島。この島では13世紀から16世紀にかけ独自の文化が受け継がれ、実に900基を数えるモアイ像が作られました。現在モアイ像建造については『説』がある程度ですが、新しい説の一つとして新たに『水源のありか』を示す説というのが最近発表されたそうです。

Easter Island discovery: Experts unravel mystery of ancient statues | Fox News

これはアメリカのビンガムトン大学の研究者らが発表したもので、モアイ像が設置されている付近には農業や生活に必要不可欠な真水が流れていたり、取得できるようなエリアに設置されていたというものです。

モアイ像は島の海岸線以外にも内地にも点在しており、モアイ像が立っている付近には井戸があったり海に流れ出す地下水脈があることが多い傾向がわかったとしています。この研究は小さい島でどのように住民らが飲水を確保したのか調査しているうちにモアイ像と水が関係があることが分かったものだそうです。

▼モアイ像に載せられた『プカオ』という置物。現在は「男性の結髪を再現した物」とされる
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イースター島には最大で2万人あまりが暮らしていたと考えられているのですが、現在の島を見てもわかるように木がほとんど生えておらず、年間降水量はわずか124mmしかないそうです。これは石垣島がひと月あたり130~200mm、年間2000mm程度の降水量があることと比較しても乾燥していることがわかります。
一方で貯水池などが発達していたのか思いきやそうでもなく、島では人工的に作られたと考えられる貯水槽があるものの2~4リッター程度の水しか貯める事ができないサイズだったとしていいます。

イースター島は火山島であるため多孔質の岩盤が水を速やかに吸収してしまうため島には河川や小川などは少なく、水を通しにくい地下洞窟や海岸線沿いの張り出した地層か水を取得する必要があったとしています。