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近年注目されている3Dプリンタ。最近ではロケットエンジンも3Dプリンタで作ってしまうという企業が出始めているのですが、中国では国内初という3Dプリンタで製造した橋が架けられました。

中国共産党が運営するニュースサイト『中国网』によると、今月11日、3上海市にある桃浦中央緑地に全長15mの3Dプリンタ製の橋が架けられたと報じています。この橋は全長が約15m、幅3.8m、高さは1.2m、重量は5.8トンとのこと。

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3Dプリンタといえば一般的に小さいネジや樹脂製のフィギュアのようなものを作っているというイメージがあるのですが、今回製造されたのは人が乗ることができる大きな橋で、継ぎ接ぎなどは行わず丸々1つを出力したものだとしてます。

製造したのはShanghai Machinery Construction Groupで、3Dプリンター材料はPolymaker社製の物が使用されました。気になる耐用年数は約30年としています。

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上海政府によると「3Dプリンタ技術は都市建設の革新的な方法。多くの人が3Dプリントされたオブジェクトを触ったことがないのですが、このようなプロジェクトを通じて3Dプリンタの可能性を知ってもらいたい」とし、今後も積極的に採用していくことを発表しているとのことです。今回の橋に製造に使用した3Dプリンタは機械だけで280万ドル(約3億円)としています。

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日本でも老朽化した橋が多く更新の時期が迫っていると報道されることがあるのですが、車が通過できるほどの橋の建設というのは3Dプリンタで製造することはできるのでしょうか。