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今月3日、月の裏側に着陸した中国の月面探査機『嫦娥4号』で行われていた生物実験に関して発芽した綿花は既に死んだことが分かったと報じられています。

海外メディアによると中国国家航天局が発表した内容として、世界で初めて月面で植物の発芽に成功させた実験に関して、今月16日発芽した綿花が死んだと報じられています。この実験に関しては今月15日「発芽した」と中国国家航天局が発表していた植物になります。

この生物実験は嫦娥4号が月面に着陸した1月3日に地上からの電源が入れられ種に注水を開始。2日後の5日夜には発芽していたといいます。ただ、発芽したと発表されたのは10日経過した1月15日で、1月12日まで生き続けいていたとしています。つまり発表された15日の時点で少なくとも当局は植物が死んでいたことが分かっていたのですが、何故かこの時点で発表は行われなかったということになります。

▼生物が入れられた装置
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生物実験装置には綿花以外にもジャガイモの苗、アブラナとシロイヌナズナの種、イースト菌、ミバエの一種の卵などが一緒に入っておりになっており、これらが成長することで一種の生態系を作り出そうとしていました。ただ、現時点で綿花以外の植物などがどうなったのかは具体的な発表はされておらず、公開された画像では綿花以外の発芽は確認できないことから失敗したのではないかなどと報じられています。

閉ざされた環境でなぜ死んでしまったのでしょうか。記事によると月の環境、特に夜が14日も続くという特殊な環境に理由があるとしており、太陽光が十分に当たらなかったことに理由があるとしています。当然植物は日光が当たらなければ死んでしまうのは常識であり野菜工場で使われているような人工的な光を登載する必要があるのですが、そのようなLEDの登載の有無については記載はされていません。