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昨年末、海上自衛隊の哨戒機が韓国の駆逐艦から射撃管制レーダーの照射を受けた問題で、韓国側が「自衛隊機の威嚇的な低空飛行」を問題視し始めた件について、防衛省は2018年度だけで当該駆逐艦に3度同様の飛行を行っていたものの一切抗議は無かったと発表しました。

防衛省が先日、報道資料として火器管制レーダーの照射を受けた際の音声データを発表しましたが、加えて補足説明資料として当該駆逐艦(韓国の全ての軍艦ではない)に対して2018年度だけでも同様の撮影飛行を3度実施していたものの、何れも抗議などは一切なかったと明らかにしました。

韓国側は火器管制レーダーの使用の事実を否定した一方で、逆に「日本側が民間機に適用される国際法を持ち出し、駆逐艦を低空で飛行・威嚇し危険をもたらした」などと抗議し日本側に謝罪を求めているという行動に出ており、今回の飛行が常識外れの特異な飛行だったという認識を内外に示しているのですが、防衛省の発表で改めて否定されたということになります。

韓国レーダー照射事案に関する最終見解について(補足説明資料より)
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そもそも、外国の駆逐艦に対して撮影飛行を行っているのは防衛省が発表している内容で既に明らかになっており、対象が中国であってもロシアであっても同様の撮影を行っています。しかし、何度も行っている飛行に対し韓国は今回に限り「威嚇的な低空飛行だ」などと主張を繰り返し「逆に悪いことをしたのはむしろお前らだ」と言わんばかりの謝罪を求めるという意味不明な行動を今回取っています。
自衛隊の低空飛行、中国海軍は問題視しない?韓国の『逆ギレ謝罪要求』意図は : ZAPZAP!

なぜ今回に限り韓国側が抗議したのか。そもそも韓国側は自衛隊機が威嚇的な低空飛行を行っていたという客観的な証拠は一切発表していないこと、そして過去に同様の飛行が繰り返されていたことを考えると、当時威嚇的とは一切感じてはおらず日本側の批判に対して場当たり的に反論したかっただけというあまりに幼稚な構図が見え隠れしています。