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駆逐艦や巡洋艦、また海洋警察などが運用する巡視船などの先端の形状はどれも似たような形をしていますが、イタリア海軍が配備を目指す多目的オフショア監視艦(PPA)はなんと艦首が2段構成になっているという特徴があります。いったいどのようなデザインなのか見ていきます。

一般的な駆逐艦の艦首は進行方向とは逆向きのエッジが付けられ水面下にはバルバス・バウという丸みを帯びた形状が設けられています。ここには一般的に対潜水艦用のソナーが入れられているのですが、イタリアが建設を進めている多目的オフショア監視艦(PPA)は従来の艦艇とは相当変わった艦首形状をしています。

擅长撞击战术?意大利新型巡逻舰"剪刀嘴"造型太犀利_高清图集_新浪网

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こちらが多目的オフショア監視艦の艦首です。このようにパックリと2つに割れ、ソナーを収めるバルバス・バウは存在しません。

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▼完成後のイメージ
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建造を行っているメーカーによると、この艦艇は様々な任務を遂行可能な艦艇で洋上での救助能力を備えたパトロール艦として、また一般的な戦闘艦としても運用できるように装備とシステムが構築されているといいます。

また艦艇には最大全長11mの高速ボートを展開できる能力があるのことです。船体は全長143m、幅は16.5m、最高速度は32ノット。乗員は171名で出港から帰港までの期間は30日間としています。