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北海道で今シーズン初となる氷点下30度を記録したなどと報じられていましたが、更に北部にあるロシアで暮らす人たちは一体どのような暮らしをしているのでしょうか。今回は生活に欠かせない車の運用方法について紹介していきます。写真は氷点下50度を示したヤクーツクの都市

ロシア新聞『ビヨンド』(日本語電子版)はヤクーツク、ノリリスク、ヴォルクタなど地球上でも極寒のエリアで暮らす人達が一体どのようにしてガレージ無しの環境で車を運用してるのか、その技を紹介する記事を掲載しています。

ロシアでは氷点下50度の中どのように車を走らせるか - ロシア・ビヨンド

それによると、ロシア連邦に属するサハ共和国の首都でお馴染みのヤクーツク(人口21万人)では毎年10月にもなると氷点下30度の気温になることもあり、冬本番となると氷点下50度まで達する日もあるといいます。そのような環境では普通の車はダメになってしまいそうなのですが、そうならないようにいくつか手段があるといいます。

まずこの都市では駐車場にガレージがある家屋というのは珍しいらしく、通常は普通の屋根なしの駐車場に駐車するとのこと。その上で、いくつか対処方法としてアキュムレータ(ACC)の動作液を抜き春まで一切車を使用せず公共交通機関を利用する住人が大半だといいます。

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それでも仕事などで車を使用する人はいるのですが、そのような場合は自動車ヒーティングシステムを利用するといいます。これはエンジンをかける前に事前に温めておくシステムらしく遠隔操作などで入り切できるものだそうです。ただし、スイッチを入れてても車が動かせるまでに1時間30分ほど時間を要するとのこと。シーズン中なのか一ヶ月あたりの料金なのかは不明なのですが35,000ルーブル、日本円では58,000円ほどの費用がかかるとのこと。

それ以外にもいくつか対応策があり、ラディカルな方法としてエンジンをかけっぱなしにした状態で車のドアに鍵をかける方法があるとしており、盗難の心配については氷点下50度という気温が守ってくれるらしく気にする必要な無いとのこと。

他には車全体を厚いカバーで覆う案や寒さが増す季節にはエンジンルームをフェルトなどで覆う案もあるといいます。