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先月、中国が打ち上げた月面探査機『嫦娥4号』が月の裏側に着陸することに成功したと報じられていましたが、その探査機についてNASAが運用する月周回無人衛星が軌道上から探査機を撮影することに成功しました。

月面に輝く白い点。周囲よりも明るく見える不自然な点なのですが、実は中国が先月人類で始めて月面の裏側に探査機を着陸させた嫦娥(じょうが)4号による光の点です。

NASA Probe Spots China's Chang'e 4 Lander on Far Side of the Moon (Photo)

これはNASAが2009年に打ち上げたルナー・リコネサンス・オービター(LRO)が2019年1月30日に撮影されたもので、フォン・カルマン・クレーター付近で実施されたミッションで中国が着陸に成功させた探査機も合わせて撮影することができたというものになります。

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こちらの画像がミッションで撮影された画像です。画像の下側、拡大してもよくわからない位置に中国の探査機が写っています。中央付近に写っているのが幅3.9km、深さ600mのフォン・カルマン・クレーターです。

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拡大した画像です。周囲とは異なる光の点が映しだされています。LROによると光の点は2ピクセルのサイズだったとのこと。

嫦娥4号は中国が進めている月面開発計画の1つで、この計画には将来の有人月面探査も含まれています。嫦娥4号に登載された実験装置の1つとしてジャガイモの苗やアブラナ、シロイヌナズナ、綿花の種、またイースト菌、ミバエの一種の卵などが収められた容器が登載されていました。綿花について発芽していたことが確認されていたものの発芽した2日後には死んだと報じられています。
月で発芽した植物、死ぬー中国 : ZAPZAP!

中国の宇宙探査には毎回捏造説が出されることがあるのですが、今回はNASAが運用している探査機により撮影されたものであり、中国が確実に月の裏側に着陸させていたという証明にもなりました。