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航空宇宙大手ボーイングが開発しているのはCST-100『スターライナー』という宇宙船です。この宇宙船に関して初の軌道飛行試験が今年4月にも実施されると報じられています。

宇宙ニュースサイト『Space.com』によると、スターライナーの初飛行は国際宇宙ステーションへの試験飛行になるとしています。当初スターライナーの初打ち上げについては「2015年に運用できるようにする」などと説明していたものの、後に2017年12月に延期。その後も宇宙開発では必ずつきまとう延期に延期を重ねたことで現在は2019年4月初打ち上げという最新のスケジュールが発表されました。

Boeing's Starliner Spacecraft Will Be Ready for 1st Test Flight in March



スターライナーは2014年にNASAの商業宇宙船計画で使用する機体としてスペースXのクルー・ドラゴン宇宙船と同様に選定されていた機体になります。宇宙船は円錐形で内部には最大7名の宇宙飛行士を搭乗させることができます。宇宙空間では最大で約60日間、ISSとドッキングした状態では最大7ヶ月間宇宙空間で運用することができます。

帰還はソユーズ宇宙船のように陸上となりパラシュートで降下した後、底にあるエアバッグで衝撃を和らげる方法が採用しています。宇宙船本体は10回程の再使用が可能とのことです。このスターライナーの開発チームは「NASAとの契約に失敗した場合はチーム全員を解雇する」などとブラック企業のような通達を受けた状態で開発が続けられた宇宙船となっています。

最近、打ち上げスケジュールが再延期されていたのですが、その原因として昨年7月に打ち上げ脱出システム用のエンジンの燃焼試験を行った際に推進系にトラブルが発生していたことに原因があるといわれています。