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光を多く取り入れたり、外の風景を広く見せるため大型のガラスを設置する例がありますがそこで問題になるのは野鳥がガラスに衝突し命を落としてしまう問題です。これに関して韓国では衝突防止シールを貼り効果を確認することが行われました。

銀行や博物館など大型のガラスを設置している施設では子供や大人の目線の高さの位置に銀色のシールが付けられています。これは私達人間が誤ってガラスに衝突してしまわないように目印として付けられているものなのですが、同じようなものを等間隔で取り付け野鳥の衝突を防止するという対策が韓国で実施されました。

도로 방음벽에 손톱만 한 점들 붙였더니…'놀라운 변화'


韓国メディアSBSによると、試験設置されたのは大田市(テジョンし)にある世宗間道路という大通りです。この道路の両側には高さが10m、長さ110mにわたり透明な防音壁が設けられています。このような防音壁は周辺で暮らす住人にとっては必要不可欠なものなのですが、一方で野鳥が防音壁にぶつかってしまい命を落とす出来事が相次いでいるとのことです。

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そこで環境省は昨年12月22日から直径6mmサイズの衝突防止シールを5cm間隔で敷き詰める対策を実施しました。人間の目では遠くからはその目印が確認できないほど薄く小さいものなのですが、昨年末から今月まで衝突し命を落とす野鳥が1匹もでなかったとその効果を確認。
比較として過去の同じ期間には少なくとも20匹が防音壁に衝突し死亡していたことと比べても顕著な変化だとしています。

▼野鳥の衝突を防ぐ猛禽類系のステッカー
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なぜ今回このような対策を実施したのか。当然韓国でも野鳥の衝突を防ぐためのステッカーの存在は知っていたといいます。具体的には一般的な猛禽類が飛んでいる姿のステッカーだったとしているのですが、これでは景観が損なわれる恐れがあるなど問題もあったといいます。

韓国では高速道路などでも同様の防音壁が設けられており、同省としては4月末まで調査を続け今回設けられたステッカーを新たな衝突防止手段として採用するか検討するとのことです。