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日本でも連日火災により死亡する事故が報じられていますが、お隣韓国では先日商店街にある7階建でのビルで火災が発生する事故が発生しました。この火災では現在2名の死亡が確認されているのですが、上階にはスプリンクラーが設置されおらず火災警報器も正しく動作しなかった問題が報じられています。

韓国メディアSBSは今月19日、韓国南東部に位置する大邱市(テグ)中区布政洞の商店街で7階建てのビルで火災が発生した事故に関して現在までわかっていることを報じています。

まず今回の火災に関しては、1階~2階はレストラン、3階から4階がサウナとジム、5階から7階までがアパートとなっており、107世帯が入居していたといいます。今回出火したのは4階のサウナがあった施設からでした。

불 시작된 4층부터 스프링클러 없어…화재 경보음도 '먹통'



しかし、その後の調査によると実はこのビルではスプリンクラーが設置されいるのは3階までで出火元となった4階以上ではスプリンクラーが一切設置されていなかったといいます。そして火災警報器です。火災警報器は設置されていたものの3階と4階の当時作動していなかったといいます。

また住人らの話しによるとアパート部分では火災警報器は作動していたものの、これまで火災警報器の誤動作が頻繁に発生していたらしく、今回の動作も「誤作動」だと考えていた人が多く結果的に避難が遅れたのではないかと話しています。この住人も誤動作かと思い念の為ドアを開けて確認したところ真っ黒の煙が室内に入り込んできたと話しています。

多くの住人は煙に巻かれ避難が困難となり多くの人が屋上に避難する他なかったとしており、当時出動した救助隊により地上に降ろされていたといいます。今回の火災では発生から20分後には消し止められたものの60代と70代の男性2人た死亡、他80人以上が煙を吸うなどして負傷したとしています。

当局によるとこのビルは今から40年前に建設されたものの過去に2度消防点検で不良の判定を受けたことでその後、消防設備を整備したことになっていたとしているものの、何故火災警報器が作動しなかったのかなど詳しい火災原因などが調査されているとしています。