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2014年に沈没し多くの人命が失われた人災事故に関してこれまで行われた船内の調査で複数の動物の骨が見つかっていたことに関して、ようやく原因がわかったと報じられています。

韓国メディア『連合ニュース』によると、セウォル号の船内外で発見された実に数千点の動物の骨に関して、当局によるとそのほとんどがダイバーや引き揚げ作業員らがその場に捨てた生ゴミであったと監査院の調査で明らかになったと報じられています。

세월호에서 나온 동물뼈, 인부들이 버린 음식물쓰레기였다 | 연합뉴스

セウォル号で見つかった動物の骨についてはセウォル号には当時動物は乗せておらず、なぜ動物の骨が相次いで発見されるのかが分かっていませんでした。例えば、2017年3月には引き揚げ現場で発見された7点の動物ほ骨についてはその近くに遺品があったこともあり、回収され国立科学捜査研究院による鑑識を行われるなど負担になっていました。
また、当初行方不明者の遺骨とされていたものが同研究院の調査により動物の骨と判断され家族に心理的な影響も与えていました。

その上で明らかになったのは、船体を引き揚げる過程で見つかった動物の骨は合計で6705点とし内訳としてはセウォル号の内部から3880点、外からは2825点が発見されました。また遺骨は144点だったとしています。この動物の骨はほぼすべて作業にあたっていた中国人が捨てた生ゴミと考えられており、豚や鳥の骨が中心だったとしています。

なぜこれほどの動物の骨が確認されたのか。これに関しては監査院側は引き揚げを担当してた上海サルベージ(中国)の作業員ら出した生ゴミを海洋に投棄したという陳述映像を確認してるとのことです。

現在明らかになっていることとして、事故発生当時セウォル号では動物の骨が出るような食事などは一切提供されていなかったことが明らかになっています。
その上で、2014年4月16日の事故発生から3ヶ月後にあたる2014年7月~11月までの4ヶ月間、遺体収拾のために投入された上海サルベージの潜水人らの食事に牛・豚・鶏などの肉が提供されていたとし、これら食事の後にセウォル号沈没海域に生ゴミを無断投棄したことが分かったとしています。