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土地を巡る問題については日本でも度々報じられますが今回は韓国です。釜山市のとある住宅街で路地全体の地権者という人物が住人の通行を妨げる目的で柵を設置し問題になっていると報じられています。

韓国メディア連合ニュースによると、今月11日釜山市南区にある住宅街密集地でその住宅に住む住人らが通行する通路に関して、地権者が通行を拒否し進入できなくする柵を設置したとして話題になっていると報じています。

"내 땅 다니지 마" 보상 갈등에 골목길 철 구조물 설치 | 연합뉴스

この住宅密集地には、大きい通路から裏路地のようにくねくねと続く長い路地が続いており、31戸の重宅と隣接しているといいます。そのため住人らの通路として利用されているのですが、この路地は釜山市ではなく、ある住人が土地の所有者になっているといいます。

▼地権者が保有する土地(通路)
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現在、柵は設置されたものの完全に塞ぐような形にはなっておらず通行はできる状態だとしています。そのうえでなぜ進入を拒否しているのかについては「私有財産権に深刻な不利益となっている」などと主張しているらしく、この通路を使用している住人に対しては「設置した柵を許可なく破壊したり撤去した場合は法的手段をとる」と警告しているといいます。

住人は区側に相談しているものの、区は「個人の土地であり、通行を完全に塞いでいないため積極的に介入することはむずかしい」とし「行政指導をしている」という対応に留まっているといいます。

このエリアは現在、再開発が計画されているとしており、地権者は路地の面積は180坪としているものの事業者側は140坪と主張しているとのこと。どうやらこの40坪の補償問題が柵の設置理由にもなっているとしています。ちなみに地権者側は40坪分を認めるのであれば柵は撤去するとしており、結局は金の問題が絡んでいるということになりそうです。