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桜といえば日本人にとっては切っても切れない関係があるのですが、実は海外にも桜の名所というのがいくつか存在します。その1つが中国、武漢大学(ぶかん)にある延べ1000本あまりの桜道です。今回は満開になった武漢大学と観光客の様子を紹介していきます。

東京でも先日、開花宣言があり各社が謎の報道合戦を行っていたのですが、一方中国の武漢大学のキャンパス内にある桜は既に満開を迎え各地から多くの観光客が訪れています。その様子を中国のポータルサイト『网易新闻』が伝えています。

記事によると、武漢大学では先日21日から翌月4日まで開花期におけるキャンパス管理強化における通達を出し、校門と大学の一部区域を管理するという内容が出されているといいます。実は武漢大学はかつてから桜の名所として非常に有名だったのですが、観光に訪れる場合事前予約が必要になったという内容が掲載されており、それによると3日前までに公式の予約システムを使用し本名を登録した上で訪れる必要があるといいます。

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Photo:网易新闻
また入場制限もされており平日であれば15000人、休日であれば30000人を上限にしており、入場時間も午前8時30分~午後5時30分、休日は30分早く開き、30分延長しているとのことです。もちろん武漢大学の学生であれば入場に制限はなく身分証を提示すればよいとしています。

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Photo:网易新闻
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Photo:网易新闻
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Photo:网易新闻
武漢大学の桜の由来についてはWorking in Asiaによると『武漢大学の桜は1939年に植えられた。一説によると、当時中国に駐留していた日本軍兵士の士気を上げることが目的にあったともされている。そして戦後、田中角栄元首相が中国の周恩来元首相の夫人トウ穎超に贈ったものを、トウ穎超はこれを武漢大学東湖公園に寄付したという記録も残っている。』としており、現地の人は少なくとも日本に由来する桜であるという認識はされているという内容が記載されています。

中国でもこの桜については過去の歴史的な背景から賛否がありそうなのですが、最近とある隣国では日本由来の木だということで引き抜き別の木に植え替えるなどまったく理解し難い行為にでていると報じられていたのと考えると、国によっても随分対応が異なるというのは強く感じるところです。