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21世紀に入った現在も効果は無いとが分かっているものの『民間療法』という昔ながらの治療が行われる例があります。一方韓国では今の時期、深刻な大気汚染に見舞われると『民間療法』として豚肉がよく食べられるといいます。いったいどのような理由なのでしょうか。

最近、シンガポールのメディアは昨年のデータとして世界で最も大気汚染が深刻な国の1つであるとした上で、そんな国で奇妙な民間療法が今もの行われているという内容が報じられています。

韓国のE-MartとLotte Supermarketの統計によると2月28日から3月5日に豚肉の販売量が20%も増加したと発表されました。韓国の焼肉といえば日本のように『牛肉』ではなく『豚肉』が食べられており、スタミナを付けるため焼肉を多く食されているのかと思いきや実はそのような理由ではなく、大気汚染から体を守るため豚肉を食べているといいます。

少なくとも同じような文化を共有している中国や日本には『大気汚染がひどいときには豚肉を食べる』という習慣はありません。韓国独自の民間療法になるのですが、いったいどのような理由から豚肉を食べると体に良いとされているのでしょうか。

記事によると大気汚染により引き起こされる喉の不快感を、豚肉を食べることで改善することができると韓国では昔から言い伝えがあるといいます。いろいろ調べてみると、かつて鉱夫が喉に絡んだホコリや塵を除去するため豚肉の油が効くなどという理由から、現代の大気汚染と鉱山の塵による喉の汚れを関連付け豚国を好んで食べているとのことです。

当たり前の話ですが、シンガポールの医師の話としてこのような大気汚染による喉の不快感や肺の障害を豚肉でどうにかするというのは不可能であり、この民間療法は根拠がないとしています。またむしろ普通の人が病気でもないのに豚肉を大量に食べるというのは逆に病気を引き起こす原因にもなるとも指摘しています。