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皆さんは『鮭弁当』や『鮭おむすび』を読む場合なんと呼んでいるでしょうか?人によってはサケ弁当、別の人はシャケ弁当と2通りあるのですが、この読み方についてネット上のコメントや簡単に調べた内容を紹介していこうと思います。

Jタウンネット研究所では今回、こんなテーマについてアンケート調査を実施した。期間は2019年1月17日から3月20日まで。全国各地の読者から寄せられた票数は全部で1101票。はたして、気になる結果は......。

総合結果(右の円グラフ)は、シャケ派が589票(53.5%)、サケ派が512票(46.5%)。かなり拮抗した結果となったが、わずかにシャケが優勢だった。広辞苑(第七版)では、鮭は「サケ」の読みで解説されている(※別に「シャケ」の項目はあり、そこでは『サケの読みが転じたもの』という趣旨の説明がある)が、現在はシャケの方が主流な結果に。

Jタウン研究所
 日本全土の鮭の呼び方をわずか1101票ので判断してしまうという統計的にいろいろと問題がありそうなこちらの研究に関して、日本全体では鮭を『サケ』と呼んでいる人が多い都道府県が多いものの、投票数はシャケ派が589票、サケ派が512票でどちらかというとシャケ派が多かったといいます。

この研究結果はネット上で話題となり様々なコメントが寄せられていました。代表的なものを取り上げると、そもそもの読み方について『シャケの産卵』『シャケの遡上』『シャケの放流』など「シャケ」という呼び方は行わないというものです。
たしかに私達が口にする鮭はサケ目サケ科サケ属の動物であり、ここでも『シェケ属』という呼び方はされていません。そのため研究などでは少なくとも鮭を「シャケ」などとは呼ばれていないことは間違いないと考えられます。
また「NHKや民法でも放送でも「シャケ」ではなく「サケ」と呼んでいる」というコメントも寄せられておりサケが正しい呼び方ではないかという意見が多く寄せられていました。

ではどこからシャケという呼び方が誕生したのかについてはいくつか説があるらしく、ネット上のコメントによるとNHKが行った調査では「元々はどこかの地方の方言だった」というものです。

鮭のそもそもの語源については東日本で「スケ」と呼ばれていたものからきた説、身が簡単に裂けるという理由から「サケ」の名が付いた説、アイヌ語が語源とする説があるといいます。アイヌ語説には「夏の食べ物」を意味する「サクイベ」や「シャケンベ」と呼ばれており、ここに語源がるという説が有力視されていると掲載しているサイトもあります。

鮭といえば俳句の季語にもなっているのですが、『鮭○』という呼び方については「さけ○○」発音するものが多いのですが、特に鮭という単語については「シャケ」とも呼んでも良いという表記がされています。

もちろん現代においては『サケ』と呼ぼうが『シャケ』と呼ぼうがどちらでも良いのですが、この手の呼び方については「鮭ってなんて呼んでる?」と話題を振ったことを最後に相手に対して「間違っている」「間違っていない」ということで対立が生まれてしまうことがあります。そのときは空気を読んで相手に合わせるか「どちらでもよい」ということでその場を鎮めておきたいところです。