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中国と日本の異なる点といえば外のトイレ事情が挙げられます。中国のトイレは一般的にトイレットペーパーが置かれておらず自分で持ち込むか、トイレをする前に購入する必要があると言われています。そんな謎多き中国のトイレでQRコードで紙をもらうというまたも謎の装置が設置されたと報じられています。

中国の中国首都网によると首都北京市にある大型のショッピングセンターや大学、観光地、また病院などで最近スマートフォンで発行するQRコードを装置に読み取らせることで、無料のトイレットペーパーが80cmももらえるというよくわからないシステムの導入が始まっていると報じられています。

4分钱的纸赚了您的"授权" 扫码送厕纸背后的生意经-千龙网·中国首都网

記事によると『自動トイレットペーパー発行機』を利用するにはトイレに入る前に事前登録が必要らしく、まずお持ちのスマートフォンの画面から微信(Wechat)を開き機械につけられたQRコードをカメラで読み込みます。そこからURL先にある公式アカウントをフォローすることで、80cmのトイレットペーパーが無料でもらえてしまうというものです。

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私達日本人からすると「何を言っているのか意味が分からない」という感じなのですが、記事ではこのシステムの導入に関しては「トイレ革命」の一環だと表現しており、メンテンナスコストを大幅に削減することでき、ユーザー側も無料でトイレットペーパーを利用できるので良いこと尽くめという表現がされています。
ちなみに無料でトイレットペーパーを提供できるのはコードをスキャンした後にスマートフォンに表示される広告費を得ているためだとしています。それならば「トイレの個室に液晶画面でもつけて広告を流すだけでいいのではないか?」と思ってしまうのですが、取り外し不可能な埋め込み式にでもしないと液晶自体も盗まれる可能性があるため簡単な話ではないと考えられます。

具体的な使い方についてはWeChatにアクセスしトイレットペーパーをもらうまでには自分のニックネームやアバターの登録、住んでいる地域、性別などをそれぞれ入力しなければならず、トイレットペーパーを出すまでに1分ほど時間がかかるといいます。この時間はネットワークの接続状況により多少前後すると記載されています。

このトイレに関しては高齢の女性は使い方に不安があったのか新聞で説明されていたという「トイレットペーパーの出し方」を予め勉強してきたといいます。また記事では機械の動作が不安定らしく、新聞記者によると6分間に6回実行してもトイレットペーパーが出ることはなかったという内容も記載されています。

中国ではトイレットペーパーが盗まれるという事態が相次いでいることからトイレにトイレットペーパーが設置されておらず、過去には顔認証をすることでトイレットペーパーを出力する装置が設置されたという内容も報告されていました。