KF-X

韓国が取り組んでいるKFX『韓国型次世代戦闘機』の開発事業に関して、共同開発国のインドネシアは当初契約していた分担金の支払いの減額を申し出ているものの、逆に技術移転は増やしてほしいなどと言い始めたと報じられています。

韓国メディア『中央日報』によると、KFX(KF-X)韓国型次世代戦闘機事業に関してインドネシア政府が「現在の契約条件が不利だ」などと言い始め韓国政府側と再交渉を要求していると報じています。

[단독]KFX 사업, 인니 난기류 만나…분담금↓ 기술이전↑ 요구 예정

これはインドネシアの軍事メディアが報じたもので、それによるとインドネシアの再交渉チームはすでに再交渉案を確定しこれを下院に送ったとしています。

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具体的な内容については正確な内容は不明なのですが、インドネシアは共同開発国として総事業費8兆8304億ウォン(約8,830億円)のうち2割に相当する1兆7338億ウォン(約1,733億円)を韓国側に支払うと契約を交わしていたものの、この分担金比率を下げることを要求しているといいます。現時点で具体的な金額などの数値は公開されていません。
そしてKFXに関する129の戦闘機関連技術について、その技術の移転を求めインドネシアが知的財産権を確保することを目指しているとしています。またインドネシアの国営企業PTDIがKFXのインドネシア版『IFX』を第三国に輸出する権利を韓国側に要求しているといいます。

つまりインドネシアは分担金の減額、技術移転、輸出許可の3つを求めているということになります。ちなみにインドネシアは現段階で韓国側に支払わなければならない分担金2272億ウォンのうち2056億ウォンを支払われていないとも記載しています。

これに関して韓国の国防部は今月6日にインドネシアと再交渉の話し合いが行われていたと記載されています。ただし韓国の軍事専門家によると「インドネシアの再交渉は韓国にかなり不利な条件だ」などと当然の指摘をしているといいます。

KFXは現在韓国とインドネシアが共同で行っている事業で2028年に機体を共同開発することになっています。韓国国内では以前からインドネシア抜きで機体を開発すればいいという声も上がっているとしているのですが、KFXの開発自体もミサイルの運用に関する技術をアメリカから輸入しようとしているものの数年間拒否され続けており開発そのものに暗雲が立ち込めています。

韓国のステルス戦闘機開発、米側は技術輸出要求10回以上も拒否 : ZAPZAP!
*抄訳したものを掲載しています