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中国メディアによるとアメリカ政府は台湾に対してM1A2の最新型となるSEP V3を輸出することを近く発表すると報じています。

これは中国の環球網(軍事版)が台湾メディアが報じた内容として今月11日アメリカ政府が台湾に対してM1A2 エイブラムス戦車の販売交渉が完了したなどと伝え、今後正式に輸出に伴う発表が行われる予定だと報じています。

台媒:购美M1A2坦克又有大突破 已完成关键一步_军事_环球网

記事によると台湾の「Zhongshi Electronic News」の報道として、台湾はアメリカら合計で108輌のM1A2を購入する計画だとしており、調達コストは198億台湾ドル、日本円で715億円に相当するとしてます。M1シリーズの生産ラインについては冷戦以降に閉鎖されていると記載されているのですが、で台湾が受け取るバージョンは主にアメリカから同盟国に提供されているM1A2 SEP V3という最新型になるのではないかとしています。



現在台湾陸軍はかれこれ30年ほど運用している『M60A3 パットン』、台湾が開発した国産第2.5世代主力戦車『CM-11 勇虎(ヨンフー)』があるもののこちらも25年ほど運用し続けています。一方でM1A2は第二次世界大戦後に開発された第3世代主力戦車。攻撃力・防御力とも一流でイラク戦争での実戦ではイラク軍の戦車をほぼ一方的に駆逐していくという圧倒的な戦力差を見せつけたことでも有名です。

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M1A2は出力1500馬力の元は航空機用ジェットエンジン(ターボシャフトエンジン)AGT1500を搭載した戦車で最高速度は不整地で48km/h、道路では67km/hの速度を出すことができます。
主砲は44口径120mm滑腔砲を搭載し砲弾は劣化ウランを弾芯としたAPFSDSというダーツのようなものも放つことができ高い貫通力を誇ります。防御面も極めて優れており、劣化ウランプレートが搭載されているなど第二次世界大戦時に使用されていた戦車とは桁違いの防御力があるとされています。