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ロケットのコストパフォーマンスを高めるためにはロケットを部分的にでも再利用する以外があるのですが、中国の民間企業『リンクスペース(Link Space、翎客航天)』が試験機を用いた低高度での再利用に向けたテストに成功したと報じられています。

网易新闻によると現地時間19日16時ごろ、民間企業『翎客航天』が開発した試験機『NewLine Baby(RLV-T5)』を用いた試験でロケット本体の垂直離陸と垂直着陸に成功したと報じています。今回の試験では高度40m、総飛行時間30秒だったとしています。

試験は山東省の竜口というところで実施されたとしており、試験は2回目。高度は前回よりも2倍高くなったとしています。

こちらが同社のツイッターに投稿された動画で今後の計画については今年の末を目処に高度1000mからの着陸を実施するという内容が記載されています。

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こちらがニューリンク1という同社が運用を目指す再利用ロケットです(CG)。見た目は運用の構想はアメリカのスペースXが運用するファルコン9ロケットのデザインとほぼ同じです。

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こちらの資料によると実用型ロケット『ニューリンク1』は2021年に初号機の打ち上げを目指しています。機体スペックとしては全長は20.1mと小型で直径は1.8m、重量も33トンの小型ロケット。太陽同期軌道に200kgの打ち上げ能力があることから地球低軌道への打ち上げ能力は600kg程度と考えられます。いずれにしても近年小型衛星の打ち上げ需要がましていることからこのような小型ロケットの需要は今後も増えていくものと考えられます。