昨年11月末、火星に軟着陸した無人探査機インサイトに関して、NASAによると史上初の地震と考えられる振動を観測することに成功したと発表しました。この振動は探査機に搭載された地震計により観測されたものになります。
アメリカ東部時間23日、アメリカ航空宇宙局(NASA)が発表した内容として今月6日に無人探査機「インサイト(InSight)」に搭載されたフランス製の地震計『SEIS』により火震(マーズクエイク)と考えられる信号を捉えたとしています。
こちらがNASAにより発表された内容です。こちらの動画は最初に火星の風による振動そして火震の振動、次にロボットアームが動いた振動をそれぞれ音声化したものになります。このように『風』『ロボットアーム』とは異なる振動が観測されていることがわかります。インサイトが着陸した地点にはインサイト以外人工物は存在していないため、火星由来であることはほぼ間違いないと考えられます。
NASAの説明によると地震計には2つのセンサーが搭載されており、公開された映像では厳密には左のスピーカーから先に音が聞こえ、遅れて次に右に振動が入っているといいます。
▼地震計『SEIS』
地球と火星の違いについては火星には地球のようにプレートが動いてはおらずプレート活動による地震は発生しません。ただし、地殻が冷える過程で地震が発生していると予想されていたといいます。現時点で観測された信号が火震だった可能性は極めて高いものの断定まではできておらず、今後研究を進めていくとしています。
今回のデータは熱探査針のデータと合わせることで火星中心の核の大きさや形態が液体なのかそれとも固体なのか、周りを覆うマントルはあるのか、地殻はどのくらいの厚さなど調査することができます。これらのデータから火星がいったいどのように形成されどのように変化していったのか、地球との差を比較検証することもできることになります。
こちらがNASAにより発表された内容です。こちらの動画は最初に火星の風による振動そして火震の振動、次にロボットアームが動いた振動をそれぞれ音声化したものになります。このように『風』『ロボットアーム』とは異なる振動が観測されていることがわかります。インサイトが着陸した地点にはインサイト以外人工物は存在していないため、火星由来であることはほぼ間違いないと考えられます。
NASAの説明によると地震計には2つのセンサーが搭載されており、公開された映像では厳密には左のスピーカーから先に音が聞こえ、遅れて次に右に振動が入っているといいます。
▼地震計『SEIS』
地球と火星の違いについては火星には地球のようにプレートが動いてはおらずプレート活動による地震は発生しません。ただし、地殻が冷える過程で地震が発生していると予想されていたといいます。現時点で観測された信号が火震だった可能性は極めて高いものの断定まではできておらず、今後研究を進めていくとしています。
今回のデータは熱探査針のデータと合わせることで火星中心の核の大きさや形態が液体なのかそれとも固体なのか、周りを覆うマントルはあるのか、地殻はどのくらいの厚さなど調査することができます。これらのデータから火星がいったいどのように形成されどのように変化していったのか、地球との差を比較検証することもできることになります。