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最近何かと動画の被写体が書類送検されたり撮影した側が逮捕される例が確認されていますが、アメリカではUSB端子を使い簡単にPCを破壊できるという装置を使い、大学のPCを破壊していた学生が逮捕される出来事があったと報じられています。

米国の弁護士事務所によるとアメリカニューヨーク州アルバニーのセントローズ大学に在籍していた27歳の元学生でインド出身のVishwanath Akuthotaが校内に設置していたPC66台を相次いで破壊していたことが明らかになり今月16日起訴されたと発表してます。

Former Student Pleads Guilty to Destroying Computers at The College of St. Rose | USAO-NDNY | Department of Justice

発表によると被害額は5万8471ドル(約650万円)相当でAkuthota被告は容疑を認めており、被害額を全額弁償することを大学側と既に合意しているとのことです。ただ、被告については法律により最高で10年の懲役及び25万ドル(約2800万円)の罰金、加えて3年間の監視対象にもなる可能性があるとしています。


このインド人元大学生は何を使用していたのでしょうか。発表によるとUSBメモリーのような装置を使ってPCを破壊する装置「USB Killer」を用いていたといいます。USB Killerは数年前にその存在が確認されており高電圧・高電流を生じる装置がUSB内部に搭載しており、USB Killerをメモリーカードを挿すようにUSB端子に接続することで雷に打たれような被害をPCの基盤に与えることができるというものです。
従って、修理するには最低限でもマザーボードを交換する必要があり手間と費用がかかる作業を強いられることになります。

またギガジンによると、被告は校内のPCにUSB Killerを差し込みPCを破壊する様子を撮影していたとしており犯行の証拠になったとも記載しています。現時点でどのような理由でUSB KillerでPCを破壊したのか理由は明らかになっていないとのことです。

この手のUSB Killerはアマゾンなどでも販売されています。もちろん面白がって学校や会社のPCを破壊した場合はAkuthota被告のように退学やクビだけでは収まらない問題に発展します。使用するのは例えば学校や会社でPCを処分する目的などに限る必要があります。