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ここ数年、液体ハミガキが多く販売されるようになったというイメージがあるのですが、お隣韓国ではこの液体ハミガキに含まれるフッ素の含有量がほぼすべての製品で表記されておらず(ただし違法ではない)、これが原因で歯に白濁が残るフッ素症を患う可能性があるとしています。

韓国メディア連合ニュースによると、韓国国内で販売されている液体ハミガキに関して今月25日監査院が公開した調査結果として、多くの製品にフッ素の含有量や注意事項が正しく表示されていないことが分かったとしています。

만 5세 아동 32%가 사용하는 '가글'…불소 안전 사각지대였다 | 연합뉴스

記事によると、監査院が公開した『医薬部外品の安全性と品質管理の実態』という調査内容によると、2017年に発売された液体ハミガキ24製品に関して調査を行ったところ、23の製品でフッ素含有量が表記されていなかったとのことです。また子供に対する使用上の注意事項としてフッ素含有の有無を表記を表記したものは5つだったとしています。

ただ、これが何かの違反になるのかというとそうではなく、食品医薬品安全処によると歯磨き粉類に対しては『フッ素含有量』と『子ども使用上の注意事項』を表記するよう義務付けているものの、この手の液体ハミガキの場合はこれには当てはまらずフッ素含有量の表記に関する規制はまったくないといいます。また「子ども使用上の注意事項」表記はあくまで推奨とだけになっているそうです。


韓国ではこれまでの調査で液体ハミガキを使用している子供は5歳未満で31.7%、12歳未満では21.4%となっています。ただ、監査院によると特に6歳未満の子供は口から消化器官に食べ物を送る運動が十分に発達しておらず液体ハミガキを飲み込んでしまう可能性がある他、3歳未満の子供に対しては歯が白濁してしまうフッ素症を患うリスクが高いと指摘しているとのことです。

フッ素症に関しては永久歯であっても出生から満8歳までの間に高濃度のフッ化物を含む飲料水を継続的に飲用すると、歯のエナメル質が白く濁って見える歯のフッ素症 (斑状歯) が発生することがあるとしており注意が必要だとしています。