浦項地熱発電所

2017年、韓国で観測史上2番目に強い地震『浦項地震』が発生しました。この地震は結果的に震源地となった地域で行っていた地熱発電により誘発された人為的な地震であると国が判断しました。これに関して韓国では被災地の再建と賠償をするよう政府に対して特別法を制定するよう20万人以上の請願が寄せられたと報じられています。

韓国メディア連合ニュースによると、2017年11月15日に発生した韓国で観測史上2番目に大きい地震となった浦項(ポハン)地震に関して、韓国政府の研究チームは誘発地震(人工地震)だと結論付ける調査結果を先月末に発表していました。
世界的に見ても人工物が原因で地震を誘発させた例と判断されるのは珍しいのですが、これに関して韓国では政府が設けた国民請願掲示板に被災地に対して国が再建を促し、被災者に賠償する特別法を制定するべきだという請願が寄せられ、今月12日の時点で20万人以上が請願に同意する意思を示していたとのことです。

포항지진 특별법 촉구 청와대 국민청원 20만명 넘어(종합) | 연합뉴스

▼浦項地熱発電所、地震はこの地熱発電所から水平距離で500m、地下3~7km離れたごく浅いとところで発生していた
浦項地熱発電所_1
記事によると、この請願を行った人物は「特別法を制定し迅速な補償(賠償)が行われれば、市民の心が癒され、通常の生活に戻すことができる」「地熱発電所事後措置と地域活性化のための各種支援事業も行えば政府の存在感も増し信頼性も高まるだろう」と主張しているとのことです。


国民請願掲示板といえばスポーツで負ける度に相手国に対して宣戦布告を求めるような訳が分からない請願も多く寄せられることがある掲示板なのですが、これほど多くの参加者が集まったのには理由があるらしく、震源地となった浦項(ポハン)市ではホームページ上で参加を呼びかけているほか、市内で開催された各種イベントではこの請願に参加するような呼びかけが行われていたとしています。

国民請願掲示板に関しては1つの請願に対して1か月以内に20万件以上の同意が合った場合、政府が『回答』をしなければならないと定められており、今回の件に対しては既に達しているため今後何らかの対応を今後求められるようなことになります。